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世界一は私
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「何だこの怪しすぎる扉は」
 一行は、サザンピークの変なオヤジからの情報で、サザンピークから北西の滝の所に、いい場所があると聞いてやってきたら、そこには怪しいピンクの扉。
「うーん、お宝でも眠ってるんでがすかねえ」
「変なジジィでも住んでんじゃねえのか?」
「また月の扉?でも今昼よね」
 一行はそれぞれの考えを口にした。
「とりあえず入ってみようよ」
 珍しいものが大好きなエイトの発言で、一行は扉の奥に入っていった。そして、その中は一同の考えとは全く違うものだった。中に入るとそこはピンク色の世界。
「よ・う・こ・そ♪」
「……」
 見ると、ガタイのいい男が受付らしきところで、オネェ口調で四人を歓迎した。しかし彼らは歓迎された気が全くしなかった。ククールがぼそりと言った。
「カマバーか?」
「んもう。あなたたちが何をしに来たかなんて分かってるんだからぁ。さ、奥で楽しんでいってね」
 オネエ口調の男は身体をくねらせて言った。四人は顔を見合わせた。その表情は、不安と期待の好奇心の塊をしていた。
「とりあえず、行ってみる?」
 一同は頷くと、恐る恐る奥へと進んでいった。そして、奥の部屋に入った。そこには、一人の美女がにこにこしながら肘掛椅子に手をかけていた。そして、四人のほうへ身を乗り出してきた。
「やっほー、お兄さんたち。ぱふぱふしてかない?」
「ぱふぱふ……?」
「そう。とっても気持ちいいよー」
 エイトは怪訝そうに首を傾げた。その隣のヤンガスとククールは目を見開いた。ゼシカは、少し眉を潜めた。
「まあとりあえず、ここに座って座ってー。あ、残りのお客さんは隣の部屋で待っててくれる?これは個別サービスなの。後でやってあげるから」
 エイトは言われたとおり椅子に腰掛けた。残りの三人は複雑な表情で彼を見て、部屋を去った。するといきなり変なアイマスクがエイトにかけられた。
「ごめんねー、びっくりさせちゃった?でもね、目隠しをすると快感が倍になるのよ」
 目隠し?快感?エイトは少し身構えた。しかし、次に彼に襲い掛かったのは未知なものだった。彼は肩に、ずっしりとした、しかし柔らかくて心地よい感触を味わった。
「そーれ、ぱふぱふ、ぱふぱふ」
「……」
 こうしてエイトは初めての快感(?)を味わったのだった。

 暫らくしてエイトが部屋から出てくると、残りの三人は彼に駆け寄った。
「兄貴、どうだったでがすか?」
「気持ちよかったか?」
「あー、んー、良かった……かな」
 顔を少し赤らめエイトはそう答えた。ゼシカは益々眉を潜めた。そしてよし、とククールが拳を握った。
「次は俺だな!」
「あ、ずるいでがすよー」
「お楽しみは後でいいだろ。じゃ」
 そう言い手を振ると、彼は部屋の奥へ入っていった。ゼシカはエイトに尋ねる。
「結局何してもらってたワケ?」
「んー、何か、柔らかいものに顔を挟まれてた」
「はあ?……ん?それってもしかして……」
「何でガスか?ゼシカの姉ちゃん」
 あー!とゼシカは叫んだ。エイトとヤンガスは驚いた。
「エイト、その柔らかいものって、どの位の大きさ?」
「目隠ししてたから何ともいえないけど、まあこのくらいかな」
 エイトは空に両手で円を描いた。ゼシカは手で口を抑えた。
「ま、まさか私より大きいの!?嘘よ、私は世界一よ!」
「何の話でガスか?」
「エイト、それってこれより大きいかしら!?」
 ゼシカはいきなりエイトの頭を自分の豊満な胸で包み込んだ。その官能的なのかギャグなのか良く分からない光景にヤンガスは呆然とした。当にエイトはさすが天然、うーんと考え込んだ。
「どうだろう……どっちが大きいかな……」
 そこでぱふぱふをしに行ったククールが帰ってきた。
「ただいまー。何だか天国にいけるような気分だぜ……ってえええええええええおおおおおおおおおおおおおい!!!」
 ククールは仰天した。本命として狙っていたゼシカにエイトがぱふぱふされているのだ。驚かぬわけが無い。しかしゼシカの表情は何故か険しく、エイトは何か考え込んでいるようで、ククールには妙でならなかった。
「な、何してんだよお前ら」
「何って、私のぱふぱふよ!」
「いや、何で?」
「ん〜、若干ゼシカの方が大きいかな」
 エイトは答えた。その言葉にゼシカは喜んだ。そして自慢げに言う。
「やっぱりねー!私は世界一なんだから」
「ああ成る程、ゼシカがあのバニーちゃんより胸があるのかエイトで確かめてたのか。じゃあゼシカ、俺も頼むぜ」
 と言ってククールはゼシカの肩を抱いた。ゼシカは嫌よ、とそっぽを向いて即拒否した。ククールはいやれやれと手を広げた。
「で、ヤンガスはやってくんのか?」
「んー、この空気でやるのも何でガスからアッシは遠慮しとくでガスよ」
「あー!!」
 いきなりエイトが叫んだ。三人はびくりと肩を震わせた。
「いきなり何だよエイト」
「世界一は、ゼシカじゃないよ」
「はあ?」
 エイトは人差し指を立てるとヤンガスの方へ指差した。そして、にっこりと言った。
「世界一は、ヤンガスだよ!」
 ぷっ、とククールは吹き出した。ヤンガスははてな、と首をかしげゼシカは眉を潜めている。エイトはヤンガスの胸に触った。
「ゼシカよりあるよね、コレは。……って、アレ?」
 エイトは三人が納得していない様子なので怪訝に思った。ククールは笑いを抑えて彼に言う。
「ヤンガスのは違うだろ〜!」
「アッシのはただの太りすぎでガスよ、兄貴」
 ヤンガスは少し恥ずかしそうに言った。エイトはそうなの?とゼシカに聞いた。当のゼシカは何だかアホらしくなって溜息をついただけだった。
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